セイコーの創業年にあわせて1,881本が2018年10月に発売されたセイコープレサージュのSARA015
世界限定1,881本(日本国内1,000本)で販売されたSARA015は、セイコーが新開発した新型のムーブメントのキャリバー6L35と搭載しています。このムーブメントは従6R15と比べて精度を高めつつ、約1.3㎜もの薄型がなされています。ベゼル側からダイヤルとムーブメントを入れることで、裏蓋をコンパクトにしており、装着した際に実際の厚みよりも薄く感じさせる設計がされており、手の込んだモデルとなっています。海外ではBaby GS Snowflakeのニックネームで呼ばれているようです。
ベゼルは長期にわたるメンテナンスを考慮して、ねじ込み式のベゼルを採用するしています。飾りベゼルをセットすることで全くの違和感のない仕上げになっています。末永く使っていけるモデルに仕上がっています。
和紙のような繊細な文字盤はスノーフレークと呼ばれています。風防のサファイアガラスにはスーパークリアコーディングがなされており、とても視認性が高くなっています。ブルースチール秒針はとても仕上げはとても美しいですね。
裏ブタにはLimited Editionの刻印とシリアルナンバーの刻印があります。ムーブの仕上げはちょっと残念ですね。プレサージュの高級ラインならもう少し美しく仕上げて欲しかったです。薄型キャリバーを搭載なので、シャツの邪魔になりずらいです。ビジネスシーンにもぴったりなモデルとなっています。
良い点:美しく仕上げられた文字盤はとても高級感があります。新型の薄型キャリバーを搭載することで装着感も良くなっています。
海外でもスノーフレークと呼ばれるなど、高い評価を得ています。ねじ込み式ベゼルを採用するなどメンテナンスのことも考えられているので、安心して長期間使えるのも魅力です。
気になる点:値段が高い・・・
新型のキャリバーや美しく仕上げられた文字盤は評価できるのですが、ムーブの仕上げも普通のモデルと変わらないなど、ちょっと高いなという印象があります。15万前後だったら即完売していたかもしれませんね。また今後、この薄型新型の6L系搭載モデルが増えると、定価の上昇が避けられないかと思います。また新型キャリバーはパワーリザーブが約45時間しかありません。これちょっと物足りないですね。80時間とはまでは言いませんが・・・
総評:上品で高級感のあるモデルなのは間違いがありません。ただ値段を高すぎる感じがあるので、そこがネックになるかと思います。
思惟型の6L系ムーブメントの今後の動向にも注目ですね!